インドで本気で死ぬかと思った話

インドのデリーで遭遇したことをありのままに話します。

空港到着

僕は1月23日18時ごろ、デリーにあるインディラ・ガンジー国際空港に着きました。

スリランカからの便なのですが、同じ飛行機に日本人が乗っていました。(後で再会します。)

空港についてまずSIMカードをVodafoneで購入しました。毎日1GB使えて1か月約600円という安さでした。

しかし、アクティブにするためには4時間後以降に指定された番号にダイアルしなければならないということでしばらくネットは使えません。

空港のWi-Fiも使えなかったので、とりあえずホテルまで行こうと思いました。

幸い、グーグルマップの図面はダウンロードしておいたので、近くに行けばGPSを使ってホテルは見つかると勝手に思っていました。

空港のカウンターにあるタクシーが4000円くらいしたのですが、地球の歩き方(2013年版)を見るとメトロで100円くらいで行けそうだったのでとりあえずメトロでニューデリー駅へ行きました。

今思えば空港のカウンターですらぼったくりだったのかもしれません。

デリー駅に到着

僕はニューデリー駅の西口から1㎞ないくらいの所に宿を取っていたのですが、メトロは東口に出るのです。(ニューデリー駅が結構デカいんです。)

東口から西口に行く方法を知らなくて、歩いたら2キロくらいになりそうで、スーツケースもあるので、とりあえずリクシャール(通称トゥクトゥク・3輪のタクシーみたいなもの)を使っていくことにしました。20ルピー(35円)くらいと言われました。

トゥクトゥクの運転手が、共和国記念日が明後日で、イスラム教徒とヒンドゥー教徒が揉めていて今日もこの地区で4人殺されたと言っていて、歩くのはやめて車で移動なさいと言っていました。

そういえば駅の周りにはデカい銃を持った警官がたくさんいました。結構危ない時期に来ちゃたなー。

3分くらい進んだ所で警備員が立っていて、共和国記念日のためここは通行止めだと言われました。

地球の歩き方にも共和国記念日にはニューデリー駅周辺で交通規制がかかると書いてあったので、しょうがないなと思いました。

その警備員曰く、マジで危ないから政府のツアリストオフィスに行けということです。

寒いし空気汚いしデリーの夜の雰囲気が悪くて、もしかしたらここで死ぬと思ったのでとりあえず安全に行こうと思いました。

日本大使館的な感じかなと思って運転手にそのままお願いしたら連れて行ってくれました。

謎のエージェントに到着

連れてきてもらったオフィスは旅行代理店感がありました。インドで旅行代理店と言えばトラブルの種なのでちょっと怪しいと思いましたが、ここから逃げたところでどっちにしろ死にそうなので従うことにしました。

チャイを出されたけれど少し舐めて口に合わないと言って返しました。

インドでは睡眠薬強盗が流行っていて、僕の友達の父親も、インド人と飲んでたらいつの間にか眠って、起きたら持ち物が何もなかったという話なので、政府系だろうが出されたものは飲まないようにしています。

事情を説明したら予約していたホテルに電話をかけてくれました。

ホテルのスタッフ曰く、今日は危ないから来ない方がいい。キャンセルしておくよ。とのことでした。

街の危険度が最高レベルであるということが伝わりました。

少し怪しんでいる僕に対して日本語をしゃべれるスタッフが説明してくれました。

僕の中で「他言語が流暢→勉強している→ちゃんとした仕事に就いている」という推測があったので、まあ信頼するしかないと思いました。

というか、多少高くてもいいからまずホテルに行って落ち着きたかったです。

ネットが使えればという思いでいっぱいでした。まだ買ってから4時間経っていないので悲しいです。

ホテルの少なそうな東側にいることもあって、ホテルの当てが全くないので仕方なくそのエージェントに紹介されたホテルに行くことにしました。

ホテルに到着

9500ルピー(17000円)と言われました。

危険な状態の街で他のホテルがみんなしまっている中、珍しく開いていて安全が確保されているということは経済学的に考えても高くなるであろうからしょうがないです。

とにかくホテルに入ってインターネットを使いたかったです。

これから一人で宿を探すのも無理ゲーでした。

2時間くらい運転手に付き合ってもらったので1700円くらいトゥクトゥク代を払いました。まあ日本だったらタクシー代もっとやばいし。

結局何の伏線でもなかったのですが、運転手とは何度も同じ内容の会話をすることになって、ちょっと認知症っぽくて不安でした。

ホテルでは、そんな馬鹿なと思ったのですが今Wi-Fiが壊れているということでした。

4時間たったのでSIMカードをアクティブにしようと思って指定されたダイヤルにかけたのですが、ちょっと聞き取れない英語で何か言われて使えるようにはなりませんでした。

マジで詰んだと思いつつ寝ました。

朝飯へ

朝起きてもケータイが使えません。

朝飯付きだったので、朝飯を食べていると前に宿泊客のネパール人が座ってきました。

この宿いくらだったか聞いたら5000円と言われました。え。。

そのネパール人の英語がまあまあ聞き取りやすかったので話を聞くと、政府公認の旅行代理店に行ってツアーを申し込んだらいいということです。地球の歩き方にも公認の旅行代理店を使ったほうがいいと書いてあった気がします。

また、デリーで4人死んだという話も知らないらしく、警戒体制にはなっているけれどもそんな危険じゃないから昨日も普通に観光していたらしいです。

トゥクトゥクの運転手に1700円も払うのは明らかにぼったくられているということです。

ここに来てようやく冷静になれました。

  • 運転手
  • 通行止めをしていた警備員もどき
  • エージェントにいた人たち
  • もともと予約してたホテルのスタッフを装った電話した相手
  • 日本語しゃべれる人
  • 泊まったホテルのスタッフ。

みんなグルでした。

俺1人から18000円ぽっちを取るためにここまで仕組んでいたのです。

通行止めの人寒い中ずっと待ってたのか。。。

日本語できた人なんかは日本行ってすき屋でバイトした方が稼げると思うぞ。。。

警察に相談しようと思ったけれども、思えばホテルから領収書をもらっていませんでした。(痛恨のミス)

もうめんどくさくなった僕はとりあえずそのネパール人とそのホテルを去って旅行会社に行きました。

トゥクトゥクで3キロくらい移動して2人で35円でした。

後でホテルの評価見たら詐欺ホテルとかレビューされていました。やっぱネットが使えていれば。

通信系の会社に就職してネットをどこでもいつでも使えるようにして、みんなが正しい情報を得られるようにしたいと思いました。

みなさん、インドに行くときは気を付けてください。

僕の場合、反省点は下調べをしなかったことです。

そんなことあるのと思いますが、実はこれ、インドでの典型的な詐欺でした。

無事に終えたように見えますが、この話、2日目も続きます。

続・インドで死ぬかと思った話

 

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