こんにちは。
11月上旬にジンバブエに行って来ました。
今回は、ジンバブエドルがどんな通貨なのか、またジンバブエドルの入手方法について書きます。
ジンバブエについて

ジンバブエの正式名称はジンバブエ共和国(Republic of Zimbabwe)
アフリカ南部にあります。
英語は公用語の一つ。
ムカベ大統領の独裁政権で色々大変になっている国です。
その中でも有名なのは今回のテーマでもあるジンバブエドル。
インフレ率2億%を記録したとか正確なインフレ率が分からないとか100兆ジンバブエドル札が作られたとかで昔からよくネタにされていました。
2009年には発行が停止され、最終的には2015年に廃止されました。
そしてジンバブエドルが廃止された後、実は、日本以外で唯一、日本円が法定通貨として採用されている国となっています。
もうちょっと面白い所だけ知りたかったらWikipediaよりもニコニコ大百科で見るとまとまっています。
そのジンバブエドルが廃止後に急騰している件
2015年にジンバブエドルが廃止された時、3.5京ジンバブエドルが1USドルで両替されました。
つまり、1ジンバブエドル=約0.00000000000033円という、水素の大きさの勉強してるみたいなレートで両替されていたのです。
一番大きい100兆ジンバブエドル札3枚でやっと1円の価値です。

それだけ価値のないお金であっても、10000000000000 DOLLARSなんて書かれているお札を持っていたら大富豪ごっこができますね。
「ドル」という単位だからまた楽しいですね。
ビル・ゲイツの総資産が約900億ドルなので余裕で勝てます。
その面白さからイグ・ノーベル賞では10兆ジンバブエドルが賞金として支払われます。
ジンバブエドル自体もイグノーベル賞に選ばれていますが、ムカベ大統領は受賞を拒んでるらしいです(笑)
そんなこともあって記念に欲しいという人がたくさん現われました。
しかし、2009年に発行停止されたお金というだけあって、残っているお札の数もそう多くはありません。
その希少価値は年々上がってきてメルカリやヤフオクで見ると、100兆ジンバブエドル札が3000円程度で売っています。
100兆ジンバブエドルは最終的に約0.33円でしたね。
つまり、廃止されてから3年で1万倍になったってことです!!
ビットコインやリップルをはじめとする仮想通貨が近年急騰して話題となっていますが、ジンバブエドルも凄いんです。
しかも、ジンバブエドルはもう発行されていないので、希少性は高まるだけですし、仮想通過ではなく現金です。
仮にお土産用にジンバブエ政府がまた発行しても、やはりオリジナルの価値というのは残るでしょう。
需要としては、記念品とイグノーベル賞の賞金とリアルマネー人生ゲームに使うくらいでしょうか。
もしかすると、今本当に買うべきなのはビットコインではなくジンバブエドルなんじゃないでしょうか。
現地で手に入れてみた
ジンバブエドルの説明が長くなりましたが、本題の現地での入手方法です。
結論から言うと、目玉である100兆ジンバブエドル札を現地で格安で手に入れるのは困難です。
他のブログで現地で大量に仕入れてメルカリて売って儲けたなどと言う話はよく聞きますが、そのブログの書かれた日を見てください。
1年前などではないでしょうか。
数か月違うだけで難易度がだいぶ変わります。
僕は2017年11月上旬の話なので、もしかしたらもう状況も変わっているのではないでしょうか。
しかし、きっと参考になると思うので、僕が手に入れた時の話をします。
まず、僕が行ったのはジンバブエの中でもビクトリアフォールズという都市で、その名の通り世界三大瀑布であるビクトリアの滝を見ようとする観光客が集まります。
また、ザンビアとボツワナとの国境も近い都市です。
その観光客を狙って、街の中心地にはお土産としてジンバブエドルを売ろうとジンバブエ人が集まります。
アジア人なんてめったにいないものだからダウンタウンに着くといきなりお札を持ったジンバブエ人が絡んできました。

写真は一緒に行った日本人の友達ですが、カツアゲされているようにも見えます(笑)
手前に映っている手はお土産を売ろうとしているジンバブエ人の手です。
僕は「My friend!」と声を掛けられたので振り返ったら、ジンバブエ人がお札を持っていたので
「HI, MY FRIEND!!あんたたちを探してたんだよ!!それ欲しかったんだ!!(以下日本語訳で)」
とか言って現地人も引くくらい目を輝かせて返答しました。
しかし、お札を見せてもらうと100億ドル札が一番大きいお札でした。
僕「うーん、、もっと大きいのあるよね?残念ながら俺が欲しいのは100兆ジンバブエドルなんだ。」
ジンバブエ人(以下ジ)「そんな高いお金が欲しいのか。特別だぞ」
と言って、そのジンバブエ人がポケットから取り出したのは200億ジンバブエドル。
(ここからの会話のやり取り軽く飛ばしても良いと思います。)
僕「おいおい。100兆と言っているんだ。」
そう言うと彼は隣のジンバブエ人とやり取りをして、その人から受け取ったジンバブエドルを僕に見せました。
500億だった。

ジ「500億、200億、100億、50億、100万、デノミネーションされる前の1000万、20万を合わせて50USドルでどうだ??」
僕「は?話聞いてた??100兆が欲しいの!!」
ジ「まて、30USドル。」
僕「いやいや、だからいくらで買うかとかじゃなくて。。。もう別の人にあたるわー。」
ジ「10分待ってくれ、もっと大きいのを取って来る。」
僕「おお。ありがとう!100兆ドルをまってるよ!」
僕は初めから出せよとは思ったけれど期待してました。
10分後、彼が持ってきたのは10兆ドルでした。
僕「違うだろー、100兆が欲しいって言ってるだろー」
ジ「10兆、500億、200億、100億、50億、100万、デノミネーションされる前の1000万、20万を合わせて100USドルでどうだ??」

僕「は?話聞いてた??100兆が欲しいの!!」
ジ「なるほど、分かった。80USドルでどうだ??」
(またこのやり取りをやるのか。)
(読者も何億ドル何兆ドルの数字読んでたら疲れてくるぞ。)
僕「帰るわ。」
ジ「まてまて、50USドルで!!」
僕「・・・いや、だから100兆が欲しいんだって。。。」
ジ「・・・そんな高価なお金探しても誰も持ってないよ。観光客がみんな買い占めて行っちゃったんだ。10兆が本当に限界だ。」
こんな感じのやり取りをしばらくした後、結局マジで100兆ジンバブエドルがなさそうだったので値切りまくってこのお札たちを15USドル(約1800円)で購入しました。
値切るコツは最初5ドルとか言ってからだんだんお互い妥協していくのと、強気でいることだと思います。
「メルカリで500円で売ってるしなー」と嘘つくのも効果あります。向こうも嘘付くしいいよね。。
そして最後は、ジンバブエではスーパーで10円でお腹いっぱいになるパンが売っているので、1800円を恵むことで一つの家族を救った気分になっておきましょう。
読むのもめんどくさかったと思いますが、交渉している方もこの時人生で初めてtrillion なんていう単語を使いましたし、
One hundred trillion Zimbabwe dollars
は長くて言いにくいのに何回も言わされて疲れました。
この後スーパーの近くにいたおばちゃんが100兆ドル札を持っていて、同じように「10USドルで売ってくれ。」って言ったら最低でも70USドルだと言われ、去って行ってそんなに貴重なのかと思いました。
メルカリかヤフオクで買った方が安いですね。
現地のお土産屋さんにどうやったら手に入るのか聞くと、銀行に行くと両替してもらえると言われたのですが、僕が滞在したのは土日だったので銀行がやっていなく、その方法が真実かは確認できませんでした。

急に話変わりますが、ビクトリアフォールズは水の量が多く、豪快な滝でした。

滝の上に人がいますが。向こう側はザンビア共和国です。デビルズ・プールっていうらしいです。
まさかの別の国でゲット
結局100兆ジンバブエドルは諦めて次の目的地であるリビングストン(ザンビア)に行きました。
歩いて国境を越えました。
そしたらまさかのリビングストンの博物館の前で会ったザンビア人から100兆ジンバブエドルを20USドル(2400円)で買うことができました。

最初綺麗だと状態を確認してから買ったのですが、写真にある通り右上が破れていました。
その部分が指で隠されていたんだと思います。
まあ僕は転売目的ではないので記念になってよかったです。
この後南アフリカ共和国の首都の一つであるプレトリア(ヨハネスブルグの近く)でジンバブエドルショップみたいな看板を見つけたのでもしかしたらそこでトレードされているのかもしれないです。
営業時間が終わってて入れなかったですが。
まとめ
- 今のうちにメルカリででもいいからジンバブエドルを買っておくと将来値上がりするかもしれない
- 100兆ジンバブエドルを格安で手に入れるのは難しい
- 銀行で両替できるかもしれない
- 首都のハラレなどで手に入るかもしれない
- お隣のザンビアで手に入ることもある
- ジンバブエドルの両替所が南アフリカ共和国にあるのかもしれない
確かめた情報がありましたら共有お願いします。
コメントを残す